「著作権法」カテゴリーアーカイブ

米Tattoo著作権訴訟とLandmark Decision

以前に紹介したTattoo事案のうちNBA2Kの訴訟でタトゥーの著作権に関する裁判所(ニューヨーク南部地区の連邦裁判所)の判断が出ました。おそらくタトゥーに関して法的な判断は初めてではないでしょうか。

事案のおさらい

被告となっているTake Twoとその子会社2K Gamesは、NBA2kというNBAを再現したビデオゲームを開発し販売しています。

リアルに再現しているので、選手の身体に彫ってあるタトゥーも再現されています。

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KATY PERRY “DARK HORSE”逆転勝訴

以前に取りあげたKaty Perryの著作権侵害訴訟ですが、2019年7月に、ロスの連邦地方裁判所の民事陪審で著作権侵害及び損害賠償$2.87Mという評決が下されました。

陪審員の評決後にもJudgment as a Matter of Lawの動議を出せるようで、2020年3月16日、裁判所は、トライアルに提出された証拠から、陪審の評決を取り消すという結論を出しました。
Katy Perry側の逆転勝訴ということになります。

事案をおさらいしますと、次のような感じです。

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LED ZEPPELIN “Stairway to Heaven” 勝訴

“Stairway to Heaven”(天国への階段)のイントロは、もう手ぐせになっているので、ギターを持つとウォーミングアップがわりに無意識に弾いてしまいます。

その著名なイントロ部分が盗作だと指摘され、長年著作権侵害訴訟が続いていました。

訴えたのは、”Taurus”という曲を作曲したSpirtというバンドのRandy California(Randy Wolf)の遺産管理人です。Randy Californiaさんは1997年に亡くなっています。

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フィリー・ファナテッィク変身!

以前に、MLBのPhiladelphia Philliesのマスコットキャラクター”Phillie Phanatic”が、FAを行使して出て行くという話題を取り上げました。

単なる話題作りではなく、キャラクターの著作権者が、米国著作権法に基づく制度を利用して、球団に対する著作権譲渡契約を終了させようと、法廷闘争になっているのです。

このスプリング・トレーニングで、”Phillie Phanatic”は変身しました。
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Graffiti 2 – VARAと落書きと破壊 –

他人の所有物に無断で落書きをすることは、器物損壊や建造物損壊など刑事罰が科される違法行為です。それが例えBanksyであっても、結論は同じです。

このあたりは、以前の投稿”GRAFFITI – 落書き著作権-“でまとめたところです。その中で、NYの5Pointzの事案に触れましたが、控訴審2nd Cir.の判断が出ましたので、その内容を読んでみました。

概 要

そもそもの始まりは、2002年、廃倉庫の所有者が、有名なスプレーアーティストJonathan Cohen(アーティスト名:Meres One)氏に 続きを読む Graffiti 2 – VARAと落書きと破壊 –

Radiohead “Creep”と盗作の連鎖?

ようやくゴーストノートの入れ方のコツをつかみました。その動画を探している中で、既に解決しているようですが、興味深い事案を見つけました。

問題となったのはLana Del Rayの“Get Free“(2017)です。この曲の序盤部分とプリコーラス部分。

問題を提起したのは、Radioheadです。
“Get Free”は、彼らの楽曲”Creep“(1992)を利用しているとして、”Get Free”のロイヤリティ収入の分配を求めたようです(訴訟には至っていない模様)。

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Taylor Swiftの”Shake It Off”と盗作疑惑

ヒット作品には盗作訴訟がつきものです。

Taylor Swiftの”Shake It Off“(2014)もその例外ではありませんでした。問題とされたのは、サビの部分の次の一節。

“Cause the players gonna play, play, play, play, play
  And the haters gonna hate, hate, hate, hate, hate.”

異議を述べたのは、3LWの”Playas Gon’ Play“(2001)に詞を提供した2人のソングライター。この曲の中の次の一節が盗作されたのだと。

“Playas, they gonna play, and haters, they gonna hate.”

短い歌詞の一節の盗用が問題となりました。意味的には「プレイ 続きを読む Taylor Swiftの”Shake It Off”と盗作疑惑

ターミネーターがターミネート

米国著作権法の終了権行使の波が音楽から映画に来ている感じです。

終了権制度は、ざっくりいうと、1978年1月1日以降の著作権譲渡や許諾を、譲渡ないし許諾をしたときから35年後に所定の手続を経て譲渡ないし許諾を終了させ、著作者の下に著作権を復帰させる制度です。

この終了権を行使することで、アーティストは、実績がなく、契約の交渉力がない時代に交わした不利な著作権契約の見直しをす 続きを読む ターミネーターがターミネート

Spidermanはどこに帰る?

ようやく”Avengers End Game”を観て、自分の中でスパイダーマンが戻ってきました。これからFar from Homeを観ようと思います。

そんな中、今後のスパイダーマンの映画について、Sony Pictures Entertainment(SPE)とMarvelの親会社Disneyの交渉がうまく行かなかったようです。

スパイダーマンは、Marvelのコミックが原作のキャラクターです。

実写映画化までに紆余曲折あったようですが、1999年に、 続きを読む Spidermanはどこに帰る?

eSportsプレーヤーとNeighboring Rights

eSportsプレーヤーの権利まわりで、日本で議論をみかけないのが、パフォーマンスに関する権利関係です。

ヴァーチャル空間に関する権利の問題なので、伝統的なスポーツでは基本的に問題とならない部分ですが、調べた限りでは、米国では7,8年前から議論となっており、いくつか論文も発表されているところです。

eスポーツとリアルスポーツとで大きく異なるところは、リアルスポーツの対象は野球やサッカーなどそれ自体著作物ではありませ 続きを読む eSportsプレーヤーとNeighboring Rights