eSportsプレーヤーとNeighboring Rights

eSportsプレーヤーの権利まわりで、日本で議論をみかけないのが、パフォーマンスに関する権利関係です。

ヴァーチャル空間に関する権利の問題なので、伝統的なスポーツでは基本的に問題とならない部分ですが、調べた限りでは、米国では7,8年前から議論となっており、いくつか論文も発表されているところです。

eスポーツとリアルスポーツとで大きく異なるところは、リアルスポーツの対象は野球やサッカーなどそれ自体著作物ではありませ 続きを読む eSportsプレーヤーとNeighboring Rights

Ariana GrandeとForever21

ポップスターのアリアナ・グランデがアパレルのForever21とその姉妹ブランドRiley Roseに対し、パブリシティ権・商標権侵害・著作権侵害で、$10M(約10億円強)の損害賠償等を請求する訴訟を提起しました。

アリアナ・グランデは、インフルエンサーでもあり、SNSへの1回の投稿で1000万円超で、長期間のエンドースメントで5億〜10億円超、のようです。

Forever21とRiley Roseは、そうした相場感を知ってか知らずか、 続きを読む Ariana GrandeとForever21

eSportsとスポンサーシップ

eSportsの市場調査会社Newzooの2019年度のレポートによれば、eSportsの全収入$1.1B(約1169億円)に占めるスポンサー収入の割合は42%とされ、もっとも大きな収入となっています。

スポンサー収入について、大学院の授業で、どのようなスポンサーメリットが付与できるか、それを可能にする法的権限があるかなど検討してもらっていますが、考えていくといろいろあって面白い分野です。

Naming Rights

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eSportsと肖像とタトゥー(後編)

NBA2kシリーズでパブリシティ権のほかに問題になっているのがタトゥー。

選手の肖像をリアルに再現するとなると、その身体に入ったタトゥーもリアルに再現されますが、そのタトゥーは著作権で保護されることになります。

数年前から、タトゥーアーティストが映画会社やゲーム会社を相手に訴訟を起こしています。著作権は著作物を創作した者に帰属しますので、選手ではなく、タトゥーを彫ったタトゥーアーティストが権利者となります。

米国の著作権法では、表現をtangible media of expression(有形的 続きを読む eSportsと肖像とタトゥー(後編)

eSportsと肖像とタトゥー(前編)

Take-Two Interactive Software(”Take-Two”) といえば、その傘下にRockstar Gamesや2K Gamesなどを有するゲームパブリッシャーです。

Rockstar Gamesといえば、Grand Theft AutoシリーズやRed Dead Redemptionシリーズなど犯罪ゲームで大ヒット作を出しています。GTAVもRDR2もまだクリアできていません。

2K Gamesは、NBA2KシリーズやWWE2kシリーズなどスポーツゲームで大ヒット作を出しています。

NBA2kに関しては、Take-TwoとNBAがジョイントベンチャーとしてeSportsリーグを起ち上げ、NBA所属チームがeSportsチーム組 続きを読む eSportsと肖像とタトゥー(前編)

Lady GAGAのスター誕生と盗作問題

映画”A Star Is Born”は、1937年に公開されました。その後、1954年、1976年、2018年にリメイクされています。

1937年・1954年はハリウッドを舞台にし、邦題「スタア誕生」として公開されました。
1976年のリメイクは、映画業界から音楽業界(ロック)に舞台を移し、バーバラ・ストライサンドが主演し、邦題「スター誕生」として公開されました。

2018年のリメイクは、音楽業界ですがカントリー界を舞台に、レ 続きを読む Lady GAGAのスター誕生と盗作問題

サンプリング問題 欧米か!

サンプリングは、ヒップホップとかダンスミュージックなどで使われる音楽の製作技法の一つです。簡単にいえば、既存の楽曲の音源の一部を、自身の楽曲に取り入れる、というもの。

「よくわかる音楽著作権ビジネス」の著者でおなじみの安藤和宏さんの論文(”安藤論文”)に米国でのサンプリング訴訟判例の解説やこれらを基に日本法下でサンプリングの法的考察がまとめられています。とても勉強になります。

2019年7月末に、欧州連合裁判所でもサンプリングに関する興味 続きを読む サンプリング問題 欧米か!

マックどーなる

欧州連合知的財産庁(EUIPO)は、2019年1月に”BIG MAC”、2019年7月”Mc”の商標登録を不使用のため取消すというビックリする判断を出しました。

“BIG MAC”は約21年、”Mc”は約7年、EUIPOで商標登録を維持してきました。

不使用取消を求めたのは、アイルランドのファストフード・バーガーチェーンの”Supermac’s“。経営者は、Pat McDonargh(パット・マクドナー)氏。

きっかけ

話は2016年に遡ります。Supermac’sの欧州展開を目論んだマクド 続きを読む マックどーなる

Graffiti – 落書き著作権-

先日、金沢工業大学虎ノ門大学院・コンテンツ&テクノロジー融合研究所主催で「フェイク・アート(贋作、模写)は美術品か?その真の価値とは?」をテーマに開催し、「フェイクアートの法的問題」についてお話をさせていただきました。

その際、テーマが違うのでお話はしませんでしたが、ストリートアート、いわゆるGraftti(落書き)の法的問題を整理しました。

落書きは、街中の建物の壁などに、通常、無許可で描かれる点で法的な問題が生じます。端的に言えば、犯罪行為に該当しえます。 続きを読む Graffiti – 落書き著作権-

eSportsとドーピング

2017年に、ディズニー傘下のスポーツ専門チャンネルESPNが、リーグ・オブ・レジェンドのプロリーグに参加してる欧州と北米のトッププロ選手33人を対象にプロ生活に関するアンケート調査を実施しました。

基本的にゲーミングハウスで他の選手と共同生活をすることになるようです。チームのパフォーマンスを上げるのに最高の環境という反面、プライベートな時間がないようです。

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