「アンチ・ドーピング」カテゴリーアーカイブ

Vijay Singh ドーピングケース

米国でツアー34勝を誇るレジェンドゴルファーVijay Singh(ビジェイ・シン)のドーピングに関する訴訟が和解終結しました。

5年前に、Vijay Singhは、Sports Illustrated誌の記事の中で、Deer antler sprayを使用している旨を述べました。Deer antler sprayには、WADAが禁止物質としているインスリン様成長因子-1(IGF-1)がごく微量ですが、含まれていました。

Deer antler sprayは怪我の治療などに用いられるステロイド代替物のような商品のようです。

PGAツアー側は、Vijay の尿検体を検査することなく、この記事を 続きを読む Vijay Singh ドーピングケース

欧州人権裁判所  ドーピング居場所情報システムを合法と判断

フランスのアスリート及びサッカー、バスケット、ラグビー選手の労働組合が、ドーピング居場所情報システムが欧州人権条約8条(プラバシー及び家庭生活に関する権利)に違反するとして欧州人権裁判所に提訴していました。

世界アンチドーピング機構(WADA)が定めるアンチドーピング規程(WADA規程)により、トップアスリートなど一部のアスリートは、抜き打ちのドーピング検査の対象とされ、日々の居場所情報をWADAが提供するADAMSというシステムに登録することが義務づけられています。

抜き打ち検査があるかもしれないということはドーピング防止に有用だとしても、アスリート側からすれば、日々監視されているように感じるだろうことは無理ないように思います。そこで、フランスではアスリートがこうしたシステムが人権を侵害しているとして提訴したようです。

しかしながら、欧州人権裁判所は、全会一致で8条違反とならないと判断しました。

要は、抜き打ち検査がドーピング防止に必要で、このことは公益であり、このために8条の権利が制限されることは正当である、ということのようです。

弁護士 大橋卓生

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